機動旅団八福神3巻
- 作者: 福島聡
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2005/12/26
- メディア: コミック
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最初、一通り読んだ時にはストーリーを思いっきり誤読してた;
半井一人が完全無事で一人で沖縄に送り込まれたのね。それが失敗したと。読解力ねぇなぁ俺。
あと、中道が加わって3巻にしてやっと「八福神」になったのね。
ていうか妙に各所各所でエロい。
沖縄になっていきなりテイストが変わってきたような気がする。
今まで戦う身である福神側の人間の内面中心に、その狂気から戦争を描くという方向だったのが、名取らが名実共にしっかり兵士になることで作戦をこなせるようになり、内面的矛盾だけでなくプロフェッショナルとしての思考が全面に出始めてきた感じ。今まであったのが大状況と個人的日常だけだったのが、力を行使できるようになって否応なくその中間へも巻き込まれていく、というか。
でもそれだけじゃなくて、沖縄は異質だ。それはこれまで展開されてきたクールな狂気や権勢欲やらの個人レベル、一代限りのものでない、時間をかけて積み重ねられ沈澱してきた感情というようなものが初めて登場したからだろう。今までのこの作品からするとかなり異質。結構、これからの分岐点になる気がする・・・けど、最後までこの方向を突き詰めていくことはないんじゃなかろうか、と思う。